【開催日】 2019年1月23日
【開催場所】 バスク・クリナリー・センター(スペイン)
2019年1月23日、農林水産省、全日本・食学会、日本料理アカデミーの共催により、スペインにある食の専門大学 バスク・クリナリー・センター(BCC)にて日本料理講習会が開催されました。
講演では料理人の栗栖基氏(熊彦)、髙橋拓児氏(木乃婦)が講師を務め、「なぜ日本料理はヘルシーなのか」「日本料理における素材の引き出し方」といった講義に加え、「出汁の引き方」「茶碗蒸しの盛り付け・ハマチ太巻き寿司の作り方」等の調理デモンストレーションも実施。BCCの学生を中心とする受講者には、茶碗蒸しや太巻き寿司も試食として振る舞われました。
講義及び調理デモンストレーションでは、日本食・食文化の基礎的知識や日本産食材の紹介とともに、本年2月発効の日本とEUの経済連携協定(EPA)により関税撤廃の対象となる焼き海苔やかまぼこなどの日本産食材の素晴らしさをアピールしました。
イベントの後半では両講師とBCC講師とのトークショーも実施し、日本料理とスペイン料理の違いなどについてのディスカッションが行なわれました。
また、会場内には、日本食材の展示コーナーも設置。米酢やみりんなど、日本料理に欠かすことのできない調味料のコーナーでは、多くの学生が興味深げに試飲をしていました。
アンケート結果からは、「日本料理では「バランスの取れた食事」「食材の特徴を生かして丁寧に料理する」といったことが大切にされている点がとても興味深かった。」「旨味成分を引き出すには軟水が適しているという科学的データに基づいた講義が勉強になった。」「新しい知識を得られたので、今後も日本料理についてさらに学びたい。」等の反応が多くみられました。