Tast of Japan

代表的な日本産食材

野菜

人間と自然のコラボレーション

野菜で感じる四季の移ろい

 日本の自然環境は、多様な地域性や四季の変化に恵まれているため、その変化を上手に活用した農業が行われています。気候風土に歩み寄る農業スタイルは、自然破壊も比較的少ないのが特長です。
 ハウス栽培によって1年を通じ、多くの安定した種類の野菜を楽しめるようになりましたが、野菜はやはり四季の移ろいを教えてくれる大切なものです。多彩な食材の自然な味わいをその季節に応じた調理法で最大限に楽しめるように、日本食は発展してきたのです。

長年の研究による、高い品質と安全性

 よりおいしく、より育てやすく。生産者たちは品種の選別や適切な農法など日々研究を重ね、安全でおいしい野菜づくりに取り組んできました。日本で野菜を生のまま食べることがめずらしくないのは、安心・安全なことを誰もが知っているからです。
 農業で化学薬品を使用する場合、日本政府の定めたGAP(農業生産工程管理)を守らなくてはなりません。そのため、農産物の残留農薬は「ポジティブリスト」と呼ばれる制度に定められているMRL(最大残留基準値)以下に抑制されています。輸送についても、鮮度を保つために温度管理を行う国内輸送制度があります。近隣諸国へ輸出する場合も同じノウハウが活用され、輸送中に傷まないように適正サイズの箱に整然と詰められます。

地域で愛され守り続けてきた、伝統野菜

 ある土地で古くからつくられ、採種を繰り返していく中で、その土地の気候風土に合った野菜として確立したものを「伝統野菜」と呼びます。京都の京野菜、石川県の加賀野菜などが有名ですが、その他にも全国各地で伝統野菜は育まれています。これらの野菜を使用した郷土料理も多く、地域の食文化とも密接しています。
 栽培に手間がかかり大量生産が難しく、一時期は生産が減少していましたが、地産地消を見直し、伝統を守りたいという風潮が高まる近年においては、再び注目されるようになりました。とはいえ、まだまだ生産量は限られていて希少性が高く、高級種として扱われています。