
魚介
海がもたらす、おいしいめぐみ
海に囲まれた国土ならではの豊富な魚介類

四方を海に囲まれた日本では、魚介類を食べる習慣が3000年以上も前から続いています。寿司や刺身のように生食で楽しむのは、それだけ新鮮な魚介類が手に入る証です。また、南北に長く拡がる国土と入り組んだ海岸線のおかげで、地域ごとにさまざまな魚介類が水揚げされています。
日本列島は4つの海流(1 対馬、2 千島、3 黒潮、4 リマン)に恵まれ、季節ごとに必ず同じ魚介類が近海にやってきます。日本では、店頭に並ぶ魚介類でも四季の移ろいを感じます。
訪れが待ち遠しい、旬の魚たち

その昔、お金に無理をしてでも旬の魚を食べるのが粋なことであったほど、日本人は旬の魚を待ち遠しく思っています。最近では養殖や冷凍技術の進歩により、一年中食べることができる魚も増えてきましたが、旬の時期に食べる魚介は風味も栄養も格別です。
春(3~5月)はイサキ、キス、カンパチ、カツオなど、夏(6~8月)はアジ、アナゴ、ハモ、スルメイカなど、秋(9~11月)はカキ、カマス、サバ、金目鯛など、冬(12~2月)はホタテ、ヒラメ、ブリ、マグロ、タコなどが代表的なものです。
本場の新鮮な魚を求めて旅へ

近年、有名な漁場のある街へ獲れたての新鮮な魚を食べに行く旅行が人気となっています。都会では体験できない、ご当地ならではの食べ方ができるのはもちろん、漁場のある街は観光地としても魅力的なので、お気に入りの魚が獲れる街まで足を延ばしてみてはいかがでしょう。
魚をおいしく食べよう!

焼いたり、煮たり、揚げたり、日本人は魚をおいしく食べるためのさまざまな調理法や技術を編み出してきました。同じ魚であっても調理法によって、まったく異なる味わいが引き出せるのが和食の奥深さといえるでしょう。
魚の食べ方としてポピュラーである寿司や刺身も食べ方によって印象が変わります。しょうゆをつけて食べるのが一般的ですが、タイやヒラメなどの白身魚は塩と柑橘類の果汁でいただくと、また違った風味が楽しめます。また、イワシやアジなどの青魚にはワサビの代わりにしょうがを添えると独特な香りが気にならなくなります。